こんにちは!アトピー地獄から生還した女性整体師、なぎです😊
寒さや冷えが気になるときに、カイロを使う方は多いと思います。でも実は、多くの方が正しいカイロの使い方ができていません。間違った方法でカイロを使用していると、うまく体が温まらなかったり、肌にトラブルを引き起こしてしまいます。
この記事では、カイロの基本的な仕組みから、正しい貼り方や注意点を詳しく解説します。カイロだけに頼らず、冷えを根本から解消する自律神経のケア方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください!
カイロの基本を解説

カイロは日本の寒い季節に欠かせないアイテムです。皆さんは、カイロがどうやって体を温めているのか知っていますか?カイロの仕組みや、貼るカイロと使い捨てカイロの違いについて見てみましょう。
カイロはどうやって体を温める?
カイロは、主成分である鉄粉が空気中の酸素と反応することで熱を発生させる仕組みです。この酸化反応を安定させ、持続的に熱を作り出すために、カイロには塩類・水分・活性炭などが含まれています。それぞれの成分が反応速度を調整し、心地よい温かさを保っているのです。
カイロの温度は一般的に40〜50℃程度に保たれるよう設計されています。肌に負担をかけず、快適に使えるように工夫されています。
貼るカイロと貼らないカイロの違い
カイロの種類は、大きく分けて「貼るカイロ」と「貼らないカイロ」の2つです。どちらも平均温度は同じですが、最高温度や持続時間に違いがあります。
【貼るカイロ】
背中や腰、肩などの部分に服の上から貼り付けて使用します。熱が体に伝わりやすく、動いてもずれにくいのが特徴です。貼るタイプは中身の鉄粉などの量が少なく、薄くプレスして作られているため、持続時間は10時間程度と短めになっています。
→冷えが気になる場所をピンポイントで温めるなら「貼るカイロ」がオススメ!
【貼らないカイロ】
ポケットに入れたり手に持ったりして使用するタイプです。手軽に使え、袋から出して数回振るだけで温まります。もんでしまうとうまく発熱しないため、必ず振って使用しましょう。持続時間は10〜24時間と商品によって幅があります。
→指先やお腹などを高温で長く温めたいなら「貼らないカイロ」がオススメ!
それぞれのメリットに応じて上手に使い分けましょう。カイロを選ぶときは、パッケージの表側に書かれた最高温度・平均温度・持続時間を参考にしてください。
カイロを使うときのNG行為と正しい貼り方

カイロは寒さ対策に便利ですが、正しい使い方を知らないと、思わぬトラブルにつながります。カイロを使うときに注意すべきNG行為と、安全で効果的な貼り方を知りましょう。
やってない?カイロ使用時のNG行為
カイロは使い方を間違えると、効果が減少するだけでなく、低温やけどのリスクもあります。意外とやりがちなカイロ使用時のNG行為は、以下の3つです。
- 直接肌に貼る
- 就寝中に使用する
- 圧迫して使用する
低温やけどは、40〜50℃の低温のものに長時間触れ続けることで生じます。本人が気づかないうちに体の深部までじわじわと進行するため、注意が必要です。肌に違和感や赤み、痛みなどを感じたら、低温やけどを疑いましょう。そのまま1〜2週間放置すると、皮膚が壊死してしまう危険があります。
カイロを皮膚の薄い部分に貼ったり、長時間同じ場所に貼り続けたりするのは避けましょう!皮膚が薄い高齢者や、感覚が鈍くなっている糖尿病の方は、特に注意が必要です。
寝ている間は体温が変化しやすく、感覚が鈍るため、特に低温やけどの危険性が高まります。ベルトなどで押さえつけて使用するのも、押さえつけた部分が高温になってやけどにつながります。
カイロの正しい貼り方

体を効率的に温めるには、以下のポイントを意識してカイロを貼ってみてください。
- 血流が集中している部分
- 太い血管が通る場所
- 定期的に貼る場所を変える
全身の冷えには、尾てい骨の上や首の後ろにカイロを貼るのがおすすめです。太い血管を通して、効率的に体全体を温められます。お腹の冷えがつらい方は下腹部に、足の冷え対策にはくるぶし周辺にカイロを貼りましょう。
長時間同じ場所に貼り続けると肌への負担が増えるため、適度に貼る位置を変えるようにしてください。
カイロの選び方|シーン別のおすすめ
カイロは、使用するシーンに合わせて最適なタイプを選ぶことが大切です。外出時や通勤・通学時には、動いてもズレにくい「貼るカイロ」がおすすめです。腰や背中、下腹部など、冷えやすい部分に貼ると、長時間温かさを保てます。
スポーツ観戦や野外イベントなどでは「貼らないカイロ」が便利です。手軽に持ち運びでき、ポケットに入れて使えるため、手先を温めるのに役立ちます。靴に入れて使えるカイロもあり、足元の冷え対策に効果的です。
室内での使用には、温度が低く設定された「低温カイロ」が適しています。特に自律神経が弱い方は、通常のカイロだと熱すぎてのぼせてしまう可能性があるため、低温カイロを選んでみてください。
靴下用やスリッパ用、手首や足首に巻いて使うタイプなどもあります。充電式カイロや繰り返し使えるカイロもあるので、自分が冷えを感じる場所に合わせたタイプを使いましょう。
カイロに頼らず、自律神経を整えて体を温める方法

カイロを使えば手軽に冷えを軽減できますが、そもそも冷えにくい体にするためには自律神経を整えましょう!自律神経が乱れると血流が悪くなり、体が冷えやすくなります。カイロに頼るだけでなく、体本来の力を引き出して冷えにくい体を目指す方法を紹介します。
深呼吸で副交感神経を活性化
深呼吸は、手軽に自律神経を整えられる方法の一つです。私たちの体は、ストレスや緊張で交感神経が過剰に働くと、血流が悪くなり、手足や体全体が冷えやすくなります。
深呼吸をすると副交感神経が活性化され、血流が改善されて体が自然と温まります。ゆっくりとしたリズムを意識し、深く呼吸をしてみましょう。
鼻からゆっくり息を吸い込み、肺に空気をたっぷり取り込みます。息を吐き出すときは、口から時間をかけて行いましょう。静かでリラックスできる空間で深呼吸すると、より副交感神経が活性化されやすくなります。
入浴で自律神経をリセット

入浴は、自律神経を整えながら体を温められる一石二鳥の方法です。短時間でも湯船につかり、自律神経のバランスをリセットしましょう。
リラックス効果を高めるには、38〜40℃のぬるめのお湯がおすすめです。副交感神経を優位にし、体と心の緊張をほぐしてくれます。熱いお湯は交感神経が刺激され、逆に体が興奮状態になりやすいので注意してください。
10~15分を目安に入浴すると、体が芯から温まります。長時間の入浴はかえって疲労感を増してしまうため、適度に調整してください。毎日の入浴を習慣化すると、自律神経のバランスが整い、冷えにくい体を手に入れられます。
自律神経を整える「ツボ」を紹介
自律神経を整えるためには「ツボ押し」もおすすめです。適切にツボを刺激することで血流を促進し、自律神経のバランスを整えます。冷えや緊張を和らげるのに役立つ代表的なツボを3つ紹介します。

ひざの外側下端から指4本分ほど下がった場所、すねの骨のすぐ外側にある少しくぼみを感じるポイントです。
胃腸の働きを整え、副交感神経が優位になりやすくなります。

みぞおちとおへその中間にあるツボです。
自律神経を整えるだけでなく、お腹全体を温める効果が期待できます。

おへそから指2本分下に位置するツボです。
疲労回復や冷え性、免疫力アップに効果があるとされています。気海を温めたり刺激したりすると、副交感神経が活性化されます。
【まとめ】正しいカイロの貼り方で冷え対策を万全に!

カイロは、寒い季節の冷え対策に欠かせないアイテムです。正しい使い方がわかると、カイロの効果を最大限に引き出せます。肌に直接貼ったり、長時間使用したりするのは避け、背中や腰などの太い血管が通る場所に貼りましょう。
カイロだけに頼りすぎず、自律神経を整えて冷えにくい体を作ることも大切です。深呼吸や入浴、ツボ押しなどの手軽な方法から取り入れてみてください。
冷えの原因とタイプ別のケア方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
【冷えの原因とケア方法】秋冬の季節に備えよう!
カイロを使ってもなかなか体が温まらない方は、お気軽にゆるりへ『LINE』でご相談ください!